「介護の資格パンフレット見てると、レクリエーション介護士ってあるから気になる!」
「レクリエーション介護士を取ったら職場で評価されるのかな。」
「レクリエーション介護士は転職で有利だったりする?」
そうですね。レクリエーション介護士って取ってもちゃんと資格が活きるのかは気になりますよね。
私も、いろいろ調べてみては、「取るだけ無駄」という辛口評価が気になっていました。しかし、実際とってみて良かったこともありました。
今回は、実際私がレクリエーション介護士を取って分かったことを、あなたにお伝えしたいと思います。

私が資格を取ったきっかけは、レクリエーションをやったことがない状態で、レクリエーションの担当が回ってきたからです。当時は先輩介護士さんたちが上手にレクリエーションをやるのを見ては、不安になっていました。
「あー!なんか本でも買って勉強しなきゃ!!」と思っていたときに、ユーキャンのパンフレットでレクリエーション介護士をみつけました。「本買うよりこれでいいじゃん」と思い、通信講座の申し込みをしました。
私のように、レクリエーション介護士の辛口評価を見て、取ろうか迷っているあなたの参考になればうれしいです。
この記事を読むことで、分かることは次の通りです。
- レクリエーション介護士のメリットとデメリット
- 資格を取って活かしていける方がどんな人なのか
- 資格を取るためのステップ
では、解説していきます。是非最後まで読んでください。
レクリエーション介護士とはどんな資格なの?
レクリエーション介護士とは、日本アクティブコミュニティ協会が運営している、民間資格です。
日本アクティブコミュニティ協会の公式サイトはこちらになります。
レクリエーション介護士には2級と1級が用意されています。それぞれの資格の取得方法は次の表のとおりです。
この表からも分かるように、2級は在宅受験でお手軽に取得をすることができます。受講さえちゃんとすれば、問題なく2級合格することができるでしょう。
1級は実習や小論文など、かなり本格的です。働きながらの取得にはハードルが高いように感じます。
レクリエーション介護士の3つのメリット
では、レクリエーション介護士を取得するメリットは何でしょうか。
レクリエーション介護士を取得するメリットは次の3つがあげられます。
- 高齢者の状態に合わせてレクリエーションができるようになる
- 体系的にレクリエーションを学ぶことができる
- 知識や経験に厚みが出る
ではひとつづつ解説していきます。
メリット1:高齢者の状態に合わせたレクリエーションができるようになる
介護施設を利用している高齢者の病状や障がいはさまざまです。まったく同じ人はいませんし、同じことができるわけではありません。しかし、レクリエーション介護士を持っていると、ひとりひとりへの注意の向け方や、全体のレベルに合ったレクリエーションを提供できるようになります。
例えば、認知症の方が多い場合、複雑な指示や工程の多いレクリエーションでは、やってる途中で飽きられてしまいます。しかし、簡単で分かりやすく、達成度のあるレクリエーションであれば、その場が盛り上がるでしょう。
このように、レクリエーション介護士を持っていると、高齢者の状態に合わせたレクリエーションを展開することができるのです。
メリット2:体系的にレクリエーションを学ぶことができる
そもそも国家資格の介護福祉士を持っている人でも、レクリエーションについては学んでいません。では、みなさんどこで覚えるのでしょう。
やはり一番多いのは、職場の先輩に教えてもらうことではないでしょうか。しかし、その先輩もレクリエーションについて専門的なことは学んでいないのです。
『まずはアイスブレイクを行って、場を温めてから本番のレクリエーションを行う』ということは、学んでいなければ知らないかもしれません。
レクリエーション介護士では、「レクリエーションとは何か?」から「どのようにレクリエーションを展開していくのか」まで、学ぶことができます。
このように体系的にレクリエーションを学ぶことができるのは、レクリエーション介護士ならではだと思います。
メリット3:知識や経験に厚みが出る
レクリエーション介護士を持っていると、日常生活の中にある「ちょっとしたこと」にアンテナが高くなります。そして、「これをレクリエーションに活かせないか」という発想が生まれてきます。
例えば、スーパーで懐かしい音楽が流れていて、この曲を今度のレクリエーションで使ってみようと思ったり。スーパーの野菜を見て、「カレーに入れる材料は?」のクイズを考えたりすることができるようになります。
もしレクリエーション介護士で学ばなければ、日常で目にするものをやり過ごしてしまうでしょう。
このように、日常生活のなかで「レクリエーションに活かせるかも」ということが増えると、自分でそれについて詳しく調べるようになります。こうして知識と経験に厚みが出てくるのです。
レクリエーション介護士の3つのデメリット
つぎに、レクリエーション介護士のデメリットにはどんなものがあるのか見ていきましょう。
考えられるデメリットは次の3つです。
- 取得するのに費用がかかる
- 取得したからといって給与は変わらない
- 高齢者向けで、障害者や児童向けではない
では、またひとつづつ解説します。
デメリット1:取得するのに費用が掛かる
最初の表で見ていただいたように、取得の費用は
2級で35,000~40,000円(税込)
1級では91,300円(税込)かかります。
決して安い金額ではないので、自分に合った資格かどうかはちゃんと見極めてから取った方がいいでしょう。
どんな人が取ったら資格を活かせるのかは、この後お伝えをしていきます。
デメリット2:取得したからと言って給与は変わらない
レクリエーション介護士は民間資格です。取ったからといって、会社での評価が変わったり、就職に有利になる資格ではないです。
ただ、民間資格でも持っていると、「ちゃんと自己研鑽しているんだな」という評価は受けることがあります。また、履歴書に「特技」として「レクの企画」と書いてあれば、面接担当の目に留まるかもしれません。

実際、私も転職の際に履歴書に「レクリエーション介護士2級」と書いたら、面接担当の方が「これってどんな資格なの?」と興味を持ってくれました。なので有利になるとまでいかなくても、アピールにはなるかと思います。
レクレーション介護士を履歴書に書く方法はこちらの記事を参考にしてください。
いずれも、介護施設での評価は多少上がるかもしれませんが、あなたの給与に直結するものではありません。自分磨きのために取ったくらいの気持ちでいる方がいいかもしれません。
デメリット3:高齢者向けで、障がい者や児童向けではない
もし、今この記事を読んでいるあなたが、高齢者分野ではなければ、この資格は取得してもあまり活かせないかもしれません。
講座の内容は、高齢者とのコミュニケーションについて学びます。なので、レクリエーションの対象は高齢者です。
もし、障がい者や児童分野の方がこの資格の取得を目指しているのであれば、レクリエーションの企画の部分では役に立つかもしれません。ただ、それも全体の一部なので、やはり高齢者を対象に考えている方のほうが、この資格を取る意味があるでしょう。
レクリエーション介護士の資格取得を活かせる人3選
以上のことを踏まえて、ではどんな方がレクリエーション介護士の資格を活かせるのでしょうか。
それは、次の3つのパターンの方だと考えられます。
- 全くレクリエーションをやったことがなく、自信をつけたい人
- 介護施設にボランティアとしてレクリエーションを提供したい人
- レクリエーションを本業にして独立したい人
あなたに当てはまりそうなものはありますか?では詳しく見ていきましょう。
全くレクリエーションをやったことがなく、自信をつけたい人
「レクリエーションの右も左も分からない」という方は、是非資格を取るといいと思います。
私のように、「先輩が上手にレクをやっていて、自分にできるか自信がない」という方もいると思います。この資格を学んでいるだけで、自信をもって高齢者の前に立つことができるようになります。
レクリエーション介護士2級では、レクリエーションの動画や本ももらえるので、イメージを付けてから本番に挑むことができるでしょう。
介護施設にボランティアとしてレクリエーションを提供したい人
介護士としてではなく、ボランティアとして高齢者施設でレクリエーションをしたいという方もいるでしょう。
最近はアクティブシニアの方たちが、高齢者施設で歌を歌ったり、習字を教えたり、踊りを披露したりすることがあります。このように高齢者施設でボランティアとして何かを披露するときにも、レクリエーション介護士の知識は活きてきます。この場合は2級を持っていれば、十分資格は活かされるでしょう。
レクリエーションを本業にしたい人
先ほどはボランティアとして高齢者施設でレクリエーションを展開する場合の話をしました。
さらに技術を高めていけば、レクリエーションで高齢者施設側からお金を受け取ることもできるようになります。このような活動をしている方は実際には少ないのでイメージは湧きづらいかもしれません。
レクリエーション介護士の資格を持っているので有名な方で言うと、「あるある探検隊」でお馴染みの『レギュラー』のお二人がいます。お二人のインタビューがユーキャンのサイトがありましたので、参考にしてください。(※お二人が何級なのかは分かりませんでした)
自分の技術が高くなれば、このように活動を広げていくこともできます。
レクリエーション介護士を取るための3つのステップ
ここまで読んできて、「やってみよう!」と思った方は、次の3ステップで資格取得を目指してください。
ここでは、レクリエーション介護士を初めて取ろうか迷っている方向けに書いているので、2級の通信講座について説明していきます。
ステップ1:資料を取り寄せる
レクリエーション介護士2級の通信講座はユーキャンのウェブサイトから資料請求をすることができます。まずは、資料を読んで納得してから申し込みましょう。
ステップ2:申し込む
資料を取り寄せて、納得ができたら、先ほどと同じサイトから申し込みを行いましょう。
一括払いで難しい方は、12回の分割払いにすることもできます。
申し込み手続きが完了したら、テキストが届くのを待って学習を始めましょう。
ステップ3:学習する
在宅受験と言っても、まったく勉強しなければ受かることはできません。毎日コツコツと学習をすすめましょう。

たったこれだけでステップ完了です!
資格を取ると決めたら、しっかりと勉強をしましょう!!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
レクリエーション介護士は「取っても無駄」と評価されることもありますが、目的をちゃんと持っていれば決して無駄なものではありません。なによりも資格を持つことはあなたの自信につながります。
ただ、やはりお金がかかるので、目的に合わなければレクリエーションに関する本を購入して学ぶのも方法です。
そして、介護職として働くのであれば、まず先に介護職員初任者研修を取得した方が、施設の評価は上がります。介護職員初任者研修の研修費用は5万円くらいですので、レクレーション介護士とほぼ同じくらいの金額で取得することができます。介護をやっていく上で優先的にとるなら介護職員初任者研修の方がいいでしょう。
- 「取っても無駄」との評価もあるが、目的に合っていれば無駄ではない
- 取っても資格を活かせないと感じるなら、本を購入して勉強をするのも良い
- 介護職員として今から働くのであれば、優先してとった方がいいのは介護職員初任者研修
せっかくなら納得したうえで学び、自分の誇りにできるよう知識を高めていきましょう。
今回は以上です。
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