【大規模型デイサービス(大規模型通所介護)】働くのに向いている人の特徴とデメリット

介護職

「大規模型デイサービスか小規模型デイサービスの介護職で働きたいけど、どっちのほうが大変なの?」

「自分に向いているのは大規模型デイサービスなの?小規模型デイサービスなの?」

「近所の大規模型デイサービスで求人が出ているけど、実態が分からなくて応募する勇気がない」

 

そうですよね。デイサービスへの転職を考えていると悩むのが、「どの規模のデイサービスで働くか」ですよね。

Nammy
Nammy

実は私も介護職として転職をするときに、

「利用者の人数が多いところは、入浴介助が大変だよ」

「利用者の人数が少ないと、マンネリ化してやる気が出ない」

などと、友人たちにいろいろ聞いて、転職先を悩みました。

 

今回は、このような悩みをお持ちのあなた向けに、大規模型デイサービスで働くのに向いている人の特徴と、働くことのデメリットについてお伝えします。

Nammy
Nammy

私は、大規模型デイサービスで2か所、小規模型デイサービスで1か所で働いてきました。この経験をもとに、実際に働いて感じたこともお伝えしていきます。

 

この記事を読むことで分かることは、次の通りです。

  • あなたが大規模型デイサービスで働くのに向いているかが分かる
  • 大規模型デイサービスで働く上でのデメリットが分かる

是非最後まで読んでください。ではお伝えしていきます。

そもそも大規模デイサービスとはどんなところか

では、大規模デイサービスとはどんなところでしょうか。

実は、デイサービスの規模には月の延利用者人数によって、大きく分けて4つに分けられます。

  1. 大規模型デイサービス(Ⅰ) ⇒ 利用者人数901人以上
  2. 大規模型デイサービス(Ⅱ) ⇒ 利用者人数751~900人/月
  3. 中規模型デイサービス    ⇒ 利用者人数301~750人/月
  4. 小規模型デイサービス    ⇒ 利用者人数300人以下/月

今回お伝えしていくのは、大規模デイサービス(Ⅰ)です。一番規模的には大きくなります。

一日平均の利用者人数で言うと、40人以上をイメージしていただくといいと思います。

 

もっとほかの施設のことも知りたい方は、次の「かいポケ」さんのサイトも参考にしてください。大規模型デイサービス以外にも一覧が掲載されています。

大規模型デイサービス介護職の1日のながれ

では、あなたが実際、大規模型デイサービスで介護職として働いたら、どんな1日になるのでしょうか。

一例をご紹介します。

  • 8:30 出社。朝の申し送り。利用者の送迎へ出発。
  • 9:00 送迎終了。利用者のバイタルチェックをし、入浴介助へ。
  • 12:00 嚥下体操。昼食。食事介助。口腔ケアを行う。
  • 13:00 休憩(ほかのスタッフと交代でとります)。
  • 14:00 レクリエーション。体操。
  • 15:00 おやつ。帰宅前のトイレ介助。
  • 15:30 帰りの送迎。
  • 16:30 送迎終了。施設内の清掃。翌日の準備。
  • 17:00 帰宅。

このように、通所ですので「送迎」「入浴介助」「食事介助」「トイレ介助」「レクリエーション」が、介護職の中心の業務になるでしょう。

40人以上の利用者の、送迎や入浴、食事の準備がありますから、あわただしく時間が過ぎていくと思います。気が付いたら、「え!?もうこんな時間!!」なんてこともあります。

こんな人は大規模デイサービスに向いている!向いている人の特徴5選

では、どんな方が、利用者の人数の多い大規模型デイサービスで働くのに向いているのでしょうか。

大規模型デイサービスで働くのに向いているのは、ずばり!次の5つの特徴の方です。

  1. 元気でアクティブな人
  2. スキルアップを目指したい人
  3. 運転が苦ではない人
  4. 物事の優先順位を付けられる人
  5. 安定した事業所で働きたい人

それはなぜでしょうか。ひとつづつ見ていきましょう。

1:元気でアクティブな人

大規模型デイサービスは、利用者の人数が多いのは既にお伝えしましたね。

そして、利用者の人数が多いということは、施設も広いということです。

私が働いていた大規模型デイサービスは、1日の定員が140名もいました。140人がご飯を食べたり、体操したりするスペースがいるわけです。それはもう体育館のような広さでした。

それだけの広さのところで働くわけですから、圧倒的に歩く歩数が多くなります

また、歩数だけでなく、送迎や入浴介助もこなさなければいけません。

利用者の人数が多いので、送迎や入浴も対象者が多くなります。一日中慌ただしく過ぎていくでしょう。

 

Nammy
Nammy

ただ、働いているうちに体力はついてきます。動くことが嫌いでなければ、今体力に自信がなくても大丈夫でしょう。

2:スキルアップしたい人

大規模型デイサービスは、利用者が多い分、さまざまな病気や障がいを持った方がいます。

難病の方や、医療的ケアの必要な方など、病気ごとに対応を変化しなければいけません。

それだけの知識も必要になります。そして、たくさんの経験も積むことができます。

たくさんの症例に触れてスキルアップしたいのであれば、大規模型デイサービスに向いていると言えるでしょう。

3:運転が苦ではない人

デイサービスですので送迎は必ずあります。送迎者も軽自動車からハイエースなどの大きい車まで様々です。

ただ、全員がハイエースなどの大きい車に乗らなければいけないわけではありません。それは、ドライバーとして雇われている方たちもいるからです。

その場合は、運転するのではなく、添乗することになります。利用者と話したり、変化がないかを見守ります。そして、送迎時にお会いするご家族に挨拶をしたり、報告をしたりします。

大規模型デイサービスでは、このようなハイエースなどの車以外にも、ワンボックスや軽自動車があります。これらを割り当てられた場合は、運転が必要になるでしょう。

どうしても運転をしたくないのであれば、施設側と交渉するか、はじめから送迎の時間帯では働かないという選択肢をするといいと思います。

 

Nammy
Nammy

なかには、運転ができれば「運転手当」がつくところもあるようです。その場合はできるだけ運転できたほうが、収入アップにつながりますね。

4:物事の優先順位を付けられる人

大規模型デイサービスでは利用者の人数が多いため、トイレの呼出コールの鳴る頻度が多いです。自分がトイレ介助に入っている間に、隣の利用者が呼出コールを押すなんてことはざらにあります。もちろん先に押した方を優先したいのですが、転倒のリスクがある場合など、優先する順番を変えなければいけなくなります

入浴は大きなお風呂に、利用者が同時に何人も入るところが多いです。この時も、リスクの高い方がひとりで歩いていたら、他の利用者の洗髪をしていても手を止めて、歩行介助に回らなければいけないシーンも出てきます。

この優先のつけ方も、働いているうちに身についていきます。初めから身についてなくてはいけないスキルではありませんので安心してください。

 

Nammy
Nammy

先輩たちの動きを見て、自然と覚えていけると思います。

5:安定した事業所で働きたい人

大規模型デイサービスを運営できる事業所は、そこそこ大きな事業所だと思います。社会福祉法人が多いように感じますが、株式会社でも勢いのあるところが経営をしているようです。

そうすると、福利厚生がしっかりしているところが多くなります。

また、業務自体もシステム的に整っているところも多いです。

そして、スタッフの人数が多いので、急な子どもの発熱でもお休みが取りやすくなります。

このような魅力は小規模型にはない、大規模型デイサービスの魅力だと思います。

大規模型デイサービスで働くことのデメリット

もちろんいいことばかりではありません。

大規模型デイサービスで働く場合、次のような3つのデメリットが考えられます。

  1. 利用者一人ひとりと向き合う時間が取れない
  2. 人数が多いので、個別の情報を覚えるのが大変
  3. 覚える業務が多い

では、それぞれ見ていきましょう。

デメリット1:利用者一人ひとりと向き合う時間が取れない

小規模型デイサービスでは、利用者一人ひとりに寄り添った介護をすることができます。

大規模型デイサービスでは、利用者の人数が多いため、ゆっくりと一人ひとりとお話ししている時間はありません。ゆっくり話していると、トイレの呼出コールがなったり、入浴後のドライヤーで呼ばれたりします。とにかく常にだれかに呼ばれている印象です。

このような賑やかな場所が合わず、小規模型デイサービスへ転職する方も中にはいます。

デメリット2:人数が多いので、個別の情報を覚えるのが大変

利用者の人数が少なければ、「この方の疾患は○○だから、□□に気を付けよう」と考えることができます。

しかし、人数が多いと全員の個別の情報を頭に入れておくのは難しくなります。

「この方は入浴中に着替えを出して、家族の用意した青い袋に入れること」

「この方は、送迎時に家族がいないので、裏口にある鍵を閉めて、カバンの小さいポケットにしまうこと」

など、デイサービスの利用者には、本当に細かすぎる注意事項がたくさんあります。

先ほどもお伝えしたように、すべて頭に入れるのは難しいです。その分、施設側が個別対応が可能になるように、システム化してくれているとは思います。

この情報量の多さに慣れる必要はあるでしょう。

デメリット3:覚える業務が多い

先ほどは、利用者の個別の情報を覚えるのが大変というお話をしました。次は業務の覚えることの多さについてお話します。

大規模型デイサービスでは、さまざまなレクリエーションが行われます。

私のいたところではカジノやパチンコ、手芸、陶芸教室、書道、料理教室などのレクリエーションが用意されており、それぞれの知識を身に着ける必要がありました。

中には、体操を理学療法士や作業療法士ではなく、介護職員がやるところもあります。

食事・入浴・排泄介助などのいわゆる介護の部分ではないので、中には「やりたくない」という職員もいました。

これらをスキルアップと捉えるか、余計な仕事と捉えるかはそれぞれです。ただ、小規模型デイサービスよりも覚える業務は多いというのは理解しておいた方がいいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

大規模型デイサービスで働こうか迷っている、あなたの参考になりましたでしょうか。

私としては、大規模型デイサービスで働いた経験は、他では体験できないようなこともたくさん経験ができ、自分の自信につながりました。

利用者もスタッフも人数が多いので、たくさんの出会いの場になります。料理のレシピを教えてもらったり、おいしいお菓子をおしえてもらったりも、自分を豊かにしてくれたと思っています。

迷われている方は、是非、一度大規模型デイサービスを見学させてもらい、イメージをつかめるといいと思います。

是非、大規模型デイサービスで働くことを検討してみてください。

今回は以上です。

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